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前記事で書いたように、紙テープには様々な8x8ドットのフォントをパンチすることが可能だ。今となってはお話にならないような低解像度のフォントだが、限界的な条件で複雑な文字を表現するための様々なデザイン上の工夫がなされており、見比べると大変興味深い。

十年ほど前のことだが、ちょっとした出来心でNCマシン用の紙テープ鑽孔装置を中古で買ってしまった。かれこれ四半世紀も前の製品で、動作が少々不安定ではあったものの、PCと接続してターミナルソフトからデータを転送すると、勇ましい音を立てて紙テープに鑽孔される。COMポートにRS232Cケーブルを接続して各種パラメータを設定するのが些か面倒ではあったものの、何度か試行錯誤しているうちに正常に動作させることに成功した。因みにイギリス製のGNT-4604という製品である。過日、自宅の整理をしていて、この鑽孔装置が出てきたので久しぶりに動かしてみたが、普通にファイルを転送してパンチするだけでは、あまり面白くない。実は当時、こんな産業廃棄物寸前の装置を入手したのには、別の目的があったのだ。

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