前稿で概要を紹介したLittle Printerについて。
これがスマートフォン対応のハンディプリンターとは似て非なるものであることは既に述べた。繰り返すが、スマートフォンやタブレットなどと直接データをやりとりする機能は一切備えていない。あらゆるタスクは、製造販売元の英BERG社のクラウド経由で実行される仕組みになっている。
それでは、どうしてこんな製品が評価されているのだろうか? 単なるプリンターとして見れば、コンビニやスーパーのレシートのようなペナペナの感熱紙にモノクロのコンテンツが印刷されて出てくるだけの代物だ。原産地の英国はともかく、今どきの日本で、こんなスペックのものがプリンターとして評価されるとは思えない。
だが前述のように、この製品はプリンターではないのである。実はこの製品というかクラウドサービスは、「ミニマム出版プラットフォーム」とでも呼ぶべき性格を備えているのだ。
Little Printer-2の続きを読む