Impossible から"PX 70 COLOR SHADE NEW VERSION TEST FILM" というのの案内メールが届いた。
"Just after the first few weeks of the New Year, some excellent news
reached us from our factory in the Netherlands: A top secret, brand new
version of our popular PX 70 Color Shade film has been created.
According to our first tests this film is stunning, delivering a
smashing performance especially when combined with flash indoors. Please
enjoy this exclusive Impossible Pioneer pre-release of PX 70 Color
Shade. We hope you will test this film with all of your heart and soul!"
このフィルムは、Pioneer Account を持っているメンバーだけに販売されるようだ。テストフィルムということで、価格もワンパック1400円となっていたのでオーダーしてみることにした。
気温4度という条件下で撮影。撮影後、コールドクリップに挟んで体温で暖めた。若干露出オーバー気味だが、以下のPX70FFと比較すると、粒状性が向上しているのが判る。
色味の違いは、好みの分かれるところだが、PX70FFの暗部に見られる鱗状の現像ムラは、テストフィルムではほとんど見られない。大変滑らかな印象だ。
この差は、青空を背景にした被写体では、よりはっきりと見られる。
空の部分に現像ムラはほとんど見られない。以下のPX70FFとは、大違いだ。
被写体は異なるが、同じ日に撮影したものである。上記のPX70FFでは、全体に鱗状のムラが認められる。因みに、両方とも撮影後一日経過した状態だ。
さて、テストフィルムの能書きに書かれているフラッシュ撮影での改善具合を検証してみた。
これはちょっとした驚きである。純正の600フィルムとまではゆかないものの、実に自然で滑らかな発色となった。現像ムラは全くと言って良いほど見られない。もっとも、これは屋内で撮影したため、気温が約20度で条件が良かったこともあるだろう。
最後にロングシャッターでの撮影を試みてみた。
クリプトン電球での照明なので、やや黄色みがかっているものの、発色は素直だ。粒状性も良い。これも室温での撮影である。
テストバージョンで、これだけの性能が出ているとすると、正式版が楽しみだ。とりわけ撮影時の気温が低く、フィルムにとっては、厳しい条件だったにもかかわらず、目立った欠点が見られないのは立派だ。ただし、遮光性を改善したためか、画像の色調が浮かび出てくるまでに10分以上かかるのが欠点と言えば欠点だが。
いずれにしても、次のバージョンは大いに期待できそうだ。
はじめまして。
鱗ムラが少なくなったのは嬉しいですね!
私はPioneer Account とってないので持ってませんが
現行のPX-70は大好きです。
状況によってはゆるくハイライトがマゼンタがかったり、ゴールドエディションに比べてコントラストが落ち着いてたり、とても気に入ってます。
早く新作が発売されるといいですね^^
コメントありがとうございます。現行のPX70も温度によって露出を調整して、撮影後に体温で暖めると良い結果になるようです。もう少し暖かくなると現像ムラも出にくくなるのではないでしょうか。テストバージョンは、粒状性がかなり向上しているようなので、早く正式に発売されてほしいものです。