今更ながらPX-70を試してみた。IPのホームページでは、SX-70の明暗コントロールについて「When using PX 70 film with your Polaroid SX 70 camera adjust the lighten/darken wheel to the darkest setting.」とあるので、それに従ったのだが...。
なんと言うか、意想外の写りになった。写真と言うよりは、むしろ絵画だ。現像液の回り込みが不十分で、画面上部に欠損があるのが見方によっては面白い。IPの名誉のために付け加えると、撮影時の気温は大変低く、摂氏3度程度だった。撮影後に暖めていれば違った結果になっていた可能性もあるが、例の遮光性の問題もあり、画像が浮かび上がるまで10分以上もかかるので、後の祭りである。数枚撮影してみたが、いずれも不思議な描写になった。
冬腹の朝ではあったが、こんな色調に写るとは驚きである。
現像液の回り込みが悪いのは、このロットの問題なのだろうか。それとも、気温が低すぎた影響なのだろうか。そう言えば、バッテリーも消耗しているようで、フィルムの排出時のモーターの音が、普段よりも苦しげだった。
とは言え、こうした描写にも、かつての純正フィルムの優等生的な写りとは異なる面白さがあると思う。それを「失敗」と思うか否かは、人それぞれだろうが...。
コメントする