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このところ猛暑日の連続で、屋外で撮影する気力が湧いてこない。という訳でエアコンを入れた室内で静物を撮影してみた。撮影後、三日経過して現像ムラも消え、発色もまずまずになったのでスキャンしたもの。PX70は、撮影後「寝かす」必要があるというのが奇妙な感覚である。窓からの自然光線だけで撮影した結果はというと...
屋外は、灼熱の炎天下であるが、室内はやや薄暗い。気温26度C程度。撮影直後には、手袋が握っているPX70のパッケージの色はほとんど再現されていなかったが、二三日でまずまずの発色となった。
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丸めた紙筒。実は毎月剥がしたカレンダーを丸めておいたものだ。黄色味がかった紙が、画面の中で少し滲んで見える。このような被写体では、やや現像ムラが目に付く。
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三角形のフレームの中に置いてあるのは、SX-70用のTRIPOD MOUNTの外箱。ポラロイドのロゴマークの色彩が何とか見て取れる。
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カレンダーに描かれている水彩画。彩度は落ちているものの、意外と忠実に色が再現されていた。
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こういうのは、いかにもPX70的な写真だと思う。かなり寄っているので、被写界深度が浅い。ピントは、中央の数字部分に合わせたのだが、絞り開放となっているようで、全体的にぼんやりとした描写となった。絵画的なところが、このフィルムの面白さだと思う。
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フィルムのパッケージと紙筒。PX70のパッケージデザインは、素敵だと改めて思う。
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昔懐かしいゼンマイ式の古時計。寒色系の被写体には、青みがかった発色がベストマッチだと思う。
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霧よりも、この猛暑を吹き飛ばして欲しいものだ。
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