最近、Polarod関係の投稿ばかりが続いているので、初心に帰って、AMIGAのMegademoのムービーを投稿。このところの猛暑に因んで、BudbrainのAFRICA。1990年リリースのこの作品だが、五部構成のなかなか凝ったものとなっている。
最初のシーンは、CRIONICSのTHe maDoNnA Demoに出てくるマドンナが、ヒチコックのサイコよろしく浴室で惨殺されてしまうというものだ。
次いで、延々とオープニングメッセージが表示される。当時のメガデモの定形であったスターフィールドにポリゴンやテキストが様々に表示された後、今度は水面に反射した光のようなアニメーションの下に、テキストがスクロール表示される。この部分は、正直言って退屈である。
第三部が、この作品のメインディッシュで、意味不明のアイコンで構成されたフレームの中に、様々な図形が明滅し、それを背景にコミカルなキャラクターが顔を出す。時折現れるIt Began in Aflicaという文字も、音声と映像が見事にシンクロしており、全体的に曰く言いがたいポップな雰囲気だ。因みに、この第三部は、マウスの左ボタンを押さない限りエンドレスに再生されるようである。
第四部は、冒頭のシーンでマドンナを殺害した犯人の公判と処刑が、コミカルに描かれるが、ここで流れるBGMは、あのデビット・リンチの怪作テレフィーチャーである「ツイン・ピークス」のオープニングである。
第五部は、これまた延々としたエンドクレジット。 以上、野暮を承知で作品の解説などしてしまったが、私の記憶の中のこの作品は、当時バブルの絶頂期にあった日本経済の能天気な雰囲気と奇妙にオーバーラップしており、今でも折にふれて鑑賞したくなるのである。
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