過日、訪れた新国立美術館の吹き抜け。それにしても、バブリーな建物だ。東京国際フォーラムほどではないものの、この巨大な吹き抜け空間は、「コンクリートから人へ」というこのご時世では、成立しないだろう。
この吹き抜けを空調するだけで、一体どれくらいの費用がかかるのか想像すらできない。こうした建物は、経済が好調な時にしか計画されないのだろうが、いったん構想が具現化されると、後戻りできないのが、不動産事業というものの宿命でもある。そうして、竣工後は、運営費用ばかりがかさみ、投資に見合った収益や成果を生み出せなくなってしまうことが多い。
前述の東京国際フォーラムもそうだが、東京都庁もおそらく年間維持費だけでかなりのコストが発生していることだろう。これらの建築物を文化遺産とみるか、「ホワイトエレファント」とみるか、意見の分かれるところではあろうが、少なくとも地球環境に優しくはないということは事実だ。
などと小難しいことを書いたが、このビデオクリップを掲載したのは、単に連休中に作成したビデオプレーヤーのテストのためである。フラッシュムービーのブラウザ互換性を確保するために、あれこれと手練手管を駆使しなくてはならなかった。HTML5になれば、こうしたことは無くなると言われているが、過去の混乱ぶりを振り返ると、そんなに簡単には行かないのではないかと思っている。
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