最近、ポラロイドフイルムが復活したこともあり、仕舞い込んでいたカメラの動作確認を始めた。復活と言っても、かつてのフィルムの製造がそのまま再開されたのではなく、全く新しく設計されたモノクロフィルムである。現時点では、PX-100/600の二種類が販売されているが、「ルーズ ラミネート プロブレム(LLP)」という現像液漏れのトラブルが、一部のロットに発生しているとのことで、今のところ様子見状態だ。
このフィルムはモノクロだが、Webで公開されている作例を見ると、なかなか味わいのある描写をする。そこで、フィルムの問題が解決するまでの手慰みとして、QVGAで撮影したムービーを、このフィルムの描写のように加工して、ポラロイドのフレームの中で再生するというカジェットを作ってみた。フォーマットは、スペクトラフィルムのそれとほぼ同一の縦横比となっている。
先週土曜日の午前中に、吉祥寺北口の狭い路地というかアーケードで撮影したものだ。色調をPX-100風のモノクロに加工し、少しボカシを入れてみたら、なんとなくそれらしい感じになった。この何とも言えないレトロな雰囲気が良い。真面目にポラロイドで撮影している人には、怒られそうだが、このようなエフェクトをかけたムービーや写真が撮影できるデジカメが、いずれ発売になりそうな予感がしている。
言うまでもなくポラロイド写真はスチルだが、こうして動画にしてみると、何だかシュールな感じがする。無意味と言えばそれまでだが。
なお、PX-600の方は、これよりもかなりセピア調の仕上がりだとのこと。LLP問題については、製造元のサイトで対策品の告知がなされているので、一箇月もすれば日本でも買うことができるようになるだろう。
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