毎週土曜日に通院しているペインクリニックの帰りに、駅の近くの路地裏にある駐車場に立ち寄った。
毎年、夏になるとトタンの波板の壁越しに、隣のビルの屋上庭園から茂った多年草の蔓草の梢がすぐ間近まで垂れ下がって来るのだ。 今年も、12番の駐車場の上から、この得体の知れぬ蔓草が垂れている。
蒸し暑い曇り空の下から見上げると、なんとも鬱陶しい感じの茂りかただ。とは言え、梢の先に膨らんだ葉先の様子は、風に吹かれてそこはかと愛らしい。近くの家から聞こえてくる歌謡曲と駅を発車する電車の音がかすかに聞こえて、土曜の朝の気怠い雰囲気が妙に心地よい。
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