2009.7.12 11:54

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東京都議会議員選挙の投票に行ってきた。投票所は近所の小学校だ。学校の正門脇に候補者のポスターが貼られたベニヤ板の掲示板があったが、こんなのをまじまじと見る人がいるのかしらん。議員センセイになりたい候補者たちの、とってつけたような真面目くさった笑顔が何となく薄っぺらくて胡散臭い。

投票は国民の義務と権利だそうなので、とりあえず毎回行っているが、体育館の中に設置されたいかめしい投票所で一票を投じて外に出ると、そこは小学校の校庭である。普段は入ることができない場所なので、ムービーを撮りながら中を散歩する。実は投票よりも、こちらの方が目的だったりするのだ。

校舎の壁の丸時計が11時54分をさしている。梅雨明け前だが、雲間から青空が覗いて日射しが強い。校庭の片隅には、蒼い水を満々と湛えたプールがある。校舎の壁面には何やら蔓草のような植物が黄色い花を咲かせていたが、近づいてみると、それはヘチマだった。既に大きな実が生っている。

こんなのどかな校庭をぶらついていると、政権交代もヘチマもあるものかという気分になった。

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