UNIQUEの「MULTICOLOR」。何と2008年製のレガシーデモだ。最初に出てくる「THIS IS OCS SPEAKING」とうのが泣かせる。因みにOCSというのは、「Original Chip Set」の略で、AMIGAの最初期のマシンに搭載されていたカスタムチップセットである。当然、メガデモ標準機であるA500にもこのチップセットが搭載されていた。
この作品は2008年製でありながら、古のA500上で動作すると言う点において、些か倒錯したメガデモなのである。A500の発表が1987年ということは、何と20年前のマシンを前提にして作られているのだ。ここまで来ると懐古趣味を通り越してアナクロニスムと言うべきだろう。
それにしても、未だにこのようなレガシーデモを公開するチームがあるということには驚嘆させられるが、A500というマシンが、今日においてもある種の魅力を持っているということも事実だ。様々なマシンと様々なOSとが群雄割拠していた当時が偲ばれる。
コメントする